iOSDC Japan 2021 に参加してきた #iosdc
iOSDC Japan 2021 に参加してきたので、ブログを書きます。 I blog.
昨年2020年同様にオンラインでの開催。
正直、来年もオンラインでの開催でいいんじゃないかなあと思ったりする、個人的に。 引き続きコロナ禍ということもあるが、自宅から参加できるというのはかなりありがたいのだ。去年以上に。
昨年の秋に子供が生まれ、妻に子供の面倒を見てもらって外出するのは気が引ける。 しかも2日連続だったらなおさら(厳密に言えば3日間になるが)。
オンラインでの参加だと何かあれば、すぐに駆けつけることができる。 現に2日目はオンラインで本当に助かった。理由は子供が熱を出してしまったから。 妻が子供の面倒を見てもらってくれていたが、ヘルプを求めたい時は呼ばれたし、近くにいるという安心感があったのは助かった。 これがオフライン開催だったらと思うと、、、現地に行けずに参加ができなかったと思う。
とはいえ、オフラインだと実際に登壇者や知り合いに会えるし、トークやイベントの熱量をより感じやすくなるというのはメリットではある。
さて、今年の良かったセッションを挙げてみる。
day1: Appleプライバシー保護の最新事情と適応戦略
技術的な話ではないが、Appleのプライバシーに関するセッション。
プライバシーに配慮できているかが信頼性の基準になる。 これからのユーザーはサービスの基準になり得るのでは?という所感。
セッション内では「サービスへ提供する情報の取捨選択をユーザー選択できるようにすべし」と話していた。 確かに、そうだな、と思う。しかしその反面、ユーザー自身もプライバシー情報の取捨選択ができるようにならないといけないな、と思った。 プライバシー情報の大切さというのはここ近年訴えられてきたが、その重要性を学ぶ機会なんてものはなかったと思う。
このあたりは義務教育でプライバシー情報の大切さを学ぶ機会を増やして欲しいと思った。
day1: noteのiOSアプリで実装したアクセシビリティの全て
noteでのアクセシビリティ向上のために実施してきた内容を紹介するセッション。
正直、アクセシビリティに力を入れるという方針に舵を切ったnote社はすごいと思った。 日本のほとんどのサービスはアクセシビリティに力を入れているというところは少ないだろう。
その中でのこのセッションはその先陣を切った、社会的に意義のあるものだと感じた。 もちろん、アクセシビリティの対応はパッとできるものではなく、地道に1つ1つやっていくしかないのはセッションを見ていてもわかるし、自分の関わったアプリケーションでやった場合を想像すると、大変というレベルではないものだと容易に想像が付く。
セッションの中での「アクセシビリティ向上にゴールはない」という言葉は至言だと思った。 その言葉に加えて「アクセシビリティ向上はバグ修正と捉えると取り組みやすい」という言葉は、ハードルをぐっと引き下げた背中を押す言葉だとも思った。
素敵だった。
day2: ランタイムデバッグのススメ
デバッグメニューを追加、利用してテスターやデバッグ時の負担を減らしたり、便利にしようという話。
感覚でやってしまいがちなデバッグや動作確認をきちんと数値を出したり、確認できるようにするというのは改めて大事なんだと思った。
特にRPScreenRecorder
を利用した画面録画はめちゃくちゃ便利だと思った。
また、セッション中に実例として出されていたショートカットアプリを利用したURLスキーム起動という発想はなかった。
デバッグメニューは非エンジニアの視点で実装して、きちんとUXを追求しようという言われていた時にハッとした。 アプリケーションに触れる全ての人はユーザーなんだから、それも当たり前なんだな。
day2: WidgetKitで良い体験を作るには
iOS 14から導入できるWidget機能に関するセッション。 このセッションを見るだけで、だいたいの概要を網羅できるぐらい素晴らしいものだった。 あと、説明も非常に丁寧でわかりやすかった。
新機能の導入に関してはどうしても手探りで試すことが多く、知見もない状態でスタートすることが多い。 だけど、こういうセッションがあるとこれからの導入のしやすさに直結するし、一気にハードルが下がると思う。
最後に
今年のiOSDC Japan 2021のセッションは昨年以上に魅力的なセッションが多かったように思える。
まだ全然視聴できていないセッションが多いが、少しずつだけど視聴していきたい。 ただ、リアルタイムでセッションを聞くことの盛り上がりには勝てない。それは仕方のないことだけど。
家庭の事情で早めに離脱したり、一部抜け出したりと、自分のこれまでの参加とは違う年になったけど、楽しかった。 ここまでのiOSアプリケーション開発者が一同に集う機会はなかなかない。オンライン上ではあったけど、オフラインとは違う絆みたいなものを感じた。
I did blog.
iOSDC Japan 2020 に参加してきた #iosdc
iOSDC Japan 2020に参加してきました。
例年だとオフラインの開催でしたが、このご時世なのでオンラインでの開催となりました。
オンラインでの開催ということで、やはり移動がなく、自宅で参加できるということが大きなメリットだと思いました。 特に直前まで寝ていられる、というのは体力的にも精神的にも大きい気がしました。
また、例年だと聞きたいセッションが満席で聞けない、セッションを聞けても遠くてスライドが見えないなどの物理的な制限もありましたが、パソコン上で誰でも同じ環境でセッションに参加できるというのは嬉しかったです。 あと、セッションを流している画面とTwitterが同じ画面で視線を大きく移動させなくても良いというのも嬉しかったです。
個人的に面白かったセッションを並べてみました
前夜祭、1日目、2日目と合計3日間に渡って開催されたiOSDC 2020。 個人的に面白かったセッションを日別に1つずつ選んでみました。
前夜祭のセッション「今日から分かるAVAudioEngineの全て」ではAVAudioEngineについての入門的なセッションで、どのようにしてAVAudioEngineの実装をするかという概要的なもの。 すごく衝撃を受けたのは音に対してリバーブやディストーションなどのエフェクトをかけるという実装を行うには、まさにエフェクターと同じようなことをコードで実装しているということでした。
まさに本当に音作りそのものをコードで実装しているというのは驚きでしかありませんでした。 ミュージシャンなどがアナログでエフェクターのつなぎ方などを試行錯誤しているようなことをデジタルのコードでするというのはなかなか感慨深いものを感じました。
初日の「iPadOSDC: Multiple Windows」ではiPadOSで可能になったアプリの複数のウインドウ対応について詳しく解説しているセッション。 このセッションさえ観ればMultiple Windows対応はできると言っても良いぐらいに素晴らしいものでした。
iPadOS向けのアプリを作ったことはないですが、実際にこのセッションを観て試してみようかな…という気持ちが湧きました。
2日目の「iOS のキーボードと文字入力のすべて」ではUITextViewに対する文字数制限について語られるセッションでした。
このセッションでは「文字数制限ということ自体、行わない方が良い」と発言されていたことが一番の衝撃を受けました。 その理由として文字を入力しようとしているユーザーに対して、それを阻害すること自体がUXを損なわせているからと言われていて納得しかありませんでした。
また、インターネットやドキュメントはそのまま信じずに、自分の手元で動かしたものだけを信じるようにしなさいと言われていたことも至言だな、と。
日毎に1セッションを挙げてきましたが、これは特別枠ということで挙げさせていただきました。 iOSDCではLTは5分、セッションは20分か40分という風に決まっていますがこのセッションだけは60分という特別枠。
「Apple Silicon への長い道」と題して、これまでiPhone・iPadに搭載されたチップの歴史を紐解いていくという内容です。
セッション内ではかなりコアな話ばかりでしたが、トークが非常に面白く、聞きやすく、何度もそうなんだ!と歴史番組を観ているかのような面白いセッションでした。 特にiPhone 5sで搭載されたスマートフォンでは初の64ビットアーキテクチャのA7の話はとても面白かったです。
オンライン開催はオフライン開催とは違う楽しみ
オンライン開催されたことで、非常に集中して楽しむことができたと思いました。 家にいながらカンファレンスに参加するというのはこれまでにない体験でした。
特に遠方の方は移動費もかからずに参加できるというのは大きなメリットですし、セッションが事前録画されたものを視聴するというスタイルはリアルタイムのトラブル回避という点では非常に良かったと思います。
ですが、オフラインはオフラインで良いところがあるのも事実で、リアルな出会いがないというのは寂しいものがあります。 知り合いの開発者と短い時間でも話せるのは嬉しいですし、なかなか会えない方とも会えるというのは楽しみの1つでもありました。
また、毎年趣向を凝らして設立されるスポンサーブースがないというのも残念でした。
オンライン開催とオフライン開催ではもちろん良いところもあれば、そうでないところもあります。 ですが、形が変わってもカンファレンスに参加できた時の楽しみや学びがあったということは今年も変わりがなかったということは大きいところだったと感じました。
来年はどのような形で開催されるかはわかりませんが、楽しみですね。
WWDC2020で期待していること
6月23日(火)AM 2:00からWWDC2020がスタートします。まずは基調講演・Keynoteですね。 毎年秋に行われるiPhoneの発売イベントも非常に楽しみですが、WWDCの基調講演はそれと同じぐらいに楽しみです。
なぜ楽しみかというと、新しい技術がお披露目されるからです。非常にワクワクします。新しい未来を想像(創造)できるからです。 携わっているサービスにこの新機能を入れたらユーザーがもっと使いやすくなるかもしれない。これまで長時間かかっていたことが、短い時間でできるようになった。新しい技術は未来を輝かせてくれます。
そんな自分がWWDC2020で期待していることを書いてみたいと思います。 開発者目線もあれば、一ユーザーとしての目線もありますが、ご容赦ください。
あと、予想ではなく期待なので、実際の発表と異なっても責任は…なのでその点はご容赦ください。
AppStoreの変更(特にApple Arcade)
iOS 13ではAppleの新サービスApple Arcadeが始まりました。 いわゆるゲームのサブスクリプションサービスです。
Apple ArcadeはAppleが展開するサービスということもあり、App Storeのアプリの中でも専用のタブが存在します。 他のタブとはUIが異なり、非常にリッチな見せ方になっています。 トップにあるゲームはどのユーザーでも気になる!と思わせるようなものですね。
iOS 14ではよりApple Arcadeを改善して欲しいと思います。 理由はどういうゲームがあるかがわかりにくいし、探しにくいと思っているからです。
- オススメ
- 特集カテゴリー
- カテゴリー
- すべてのゲーム
現時点では大きく分けて上記の4つの分類でしかゲームを見つけることができません。 検索のタブでも探せますが、Apple Arcade以外のアプリと混ざってしまい、見つけることが困難です。
せっかく始まった新しいサービスなので、その魅力をもっと引き出すUIや導線ができて欲しいなと願っています。
DarkMode対応壁紙
iOS 13で登場したDarkMode。これが拡張されて、iOS 14では自作でDarkMode対応の壁紙が登場するのではないかと期待しています。 純正の壁紙にはDarkMode対応の壁紙がありますが、自作でできると嬉しいですね。 DarkModeではアプリの見え方は変わっても、壁紙が明るめのものを設定していると意味がなかったりするので。
Mac MojaveでDarkMode対応の壁紙(厳密にはダイナミックデスクトップ)が登場して、ユーザーにも開放されていますので、iOS、iPadOSでもより自分好みの壁紙が設定できると良いな。
iPadOS
WWDC2019で発表されたiPadOS。iOSを基盤とした、iPadに特化した機能が搭載されています。 Apple Pencil、マルチタスク、トラックパッド対応などiPhoneではできず、iPadでしかできないこともたくさんあります。 iPad Pro専用のMagic Keyboardも2020年5月に発売されたことは記憶に新しいと思います。
iPadを持つことでよりクリエイティブなことができるような進化があると、Macじゃなくても良いんじゃない?と思う人も増えそうな気がしています。
その反面、MacやiPhoneなどの他のApple製品との親和性は増すと思います。 もちろんこれまでHandsOff機能やiCloudなどでデバイス間でシームレスに作業を切り替えることができました。 今後はよりこの親和性が増していくと思っています。
そして、何年も噂になっているXcode for iPadは個人的には来ないと思っています。 理由はiPadというマシンではXcodeの機能をフルに使いこなせないからです。仮にiPad向けに機能を縮小したXcodeが出たとして、それで開発を楽しく行えるでしょうか。いや、できないはずでしょう。 Macというパワフルなマシンがあるからこそ、アプリを作ることができるはずです。
iPadではSwiftでのプログラミングの楽しさを伝えるアプリケーションに留まり、その上のアプリケーションを作りたいという気持ちが芽生えたら、Macを買って開発を始めるという流れは数年内では変わらないと思います。
watchOS
スマホ依存から助けてくれているApple Watchではエクササイズやマインドフルネスが追加されるのではないかと思います。Covid-19の影響で運動不足だけでなく、精神面での健全さが注目されています。 watchOS 6ではホストであるiPhoneを介さずに、単独でアプリをインストール・起動することもできるようになりました。 より自由度が高まったwatchOSになると良いな。
Siri
毎年、Siriは大きく成長していっています。WWDC2019ではSiriの新機能にフォーカスした時間がありました。おそらく、2020年でも同様に大きくフォーカスするのではないかと思っています。 レコメンドに始まり、流ちょうな発音へのシフトとより執事のように、パートナーのように賢くなっています。
今年もレコメンド機能がより強化されるのではと思っています。 Googleアシスタントではすでにできるお店の予約なんかができると面白いなーと思います。お店の予約に限らず、ショップアプリなどでSiriを介して注文できるようになると良いな、と思います。 Apple Watchから「○○注文して」と言うと、注文してくれるのは面白そうですよね。
日本ではあまり使われていると聞かないSiriの機能ですが、非常に便利になって、使われ始めると良いな、と思っています。
macOS
開発者としてはMac Catalystの強化に期待したいところです。iPadのアプリケーションをmacOS向けアプリケーションとして簡単に開発できるようになる機能です。 簡単とはいえ、それぞれ別フレームワークで動いているということもあり、課題はまだ残っています。 Appleは今後もiPadとMacの親和性に力を入れていくと思っているので、Mac Catalystがもっと簡単にできると良いですね。
SwiftUI
なんと言っても目が離せないのはSwiftUIではないかと思っています。
SwiftUIが発表、リリースされてから1年が経ちました。 SwiftUIだけでアプリケーションが開発される事例もたくさんありますが、実際のサービスで使われているところは少ないと思います。
iOS 13以降をサポートするようになってからが本番なので、今年の終わりや来年の頭ぐらいには本格的にSwiftUI製のアプリケーションが出てきて、ホットトレンドの波がまたやってくるでしょう。
より使いやすく、これまでのStoryboardベースで開発していた体制と同じぐらい…とまでいきませんが、現場で採用できるぐらいまでに改善されることを祈っています。
その他
開発言語の改善や新しいOSの発表が期待されていますが、WWDCそのものもアップデートするかもしれないと睨んでいます。 これまでオフラインとオンラインの両方で開催されていましたが、2020年は全てオンラインでの開催となります。
これまではAppleのサイトでのみ配信されてきたWWDCのキーノートは今年はYoutubeでも配信されるようになっています。
WWDC Special Event Keynote — June 22, 2020 – Apple
Youtubeではアーカイブとしては残してきましたが、リアルタイムイベントでは初めてのような気がします。 もっと開発者人口を増やすための施策があるのかも…なんて思ったりします。
WWDC2020のキーノートはAM2:00から始まります。 日本時間では深夜から早朝にかけての時間なので、ちょっと大変ですが、楽しみに待ちたいと思います。
書籍出したり活動的だった2018年を振り返ってみました
もう年末。2018年も終わりますね。 今年1年を振り返ってみたいと思います。
技術書「現場のためのSwift4」を執筆&出版
5月22日に秀和システムさんから現場のためのSwift4を出版することができました。
現場のためのSwift4 Swift4.1+Xcode9.3対応
- 作者: 澤田孝志,今村哲也,染谷昌利
- 出版社/メーカー: 秀和システム
- 発売日: 2018/05/23
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
2017年に企画が始まって約1年弱ぐらい時間を費やしたと思います。 執筆当初はなんとかなるだろう、という(今思えば浅はかな)気持ちでしたが、脱稿(執筆が完全に終わるまで)の道のりは非常に厳しいものがありました。
執筆中は何度も悩み、不安が常につきまとっていましたが、多くの方に救っていただきました。 僕が書いたというだけで書籍を買ってくださる方もいたり、「本を読みました」「役に立ちました」と言ってくださる方もいて本当に嬉しかったです。
今月には電子書籍版もリリースされています。 書籍、電子書籍共々よろしくお願いいたします。
また、この書籍絡みでもう1つ付け加えると、iOSDC2018という大きなカンファレンスの舞台でこの書籍に関するLTをさせていただきました。
LTの前日はめちゃくちゃ緊張したのを覚えています。
発表に対してTwitterで反応があると、正直嬉しかったし、自信につながりました。 2018年は「ビギナーズ」というLT初心者向けのステージでしたが、2019年はきちんと本編で話せるように、なおかつ誰かの役に立てるLTができたら嬉しいと思っています。
約4年務めたバンドのスタッフを辞めた
2018年7月に約4年ほど務めていたロックバンド・THE PINBALLSのスタッフを辞めることになりました。
元々はお客さんでしたが、メンバーと仲良くなり、あれよあれよという間にスタッフになりました(このあたりは誰に話しても驚かれます)
スタッフを始めた頃はインディーズでした。 ワンマンツアーや全国ツアーを重ねるたびにライブの動員数も少しずつですが多くなり、2017年12月にはメジャーデビューを果たしました。
最初はバンド活動していく中でメンバーの負担が少しでも背負える(音楽活動に集中できる)のであれば、と始めました。
一番大変だったのは、自分の仕事をするということでした。 スタッフとして何ができるのだろうか?という正しい答えがないものを常に考え続けるのは苦悩の連続でした。 機材車での移動、搬入・搬出、物販業務やSNS運営など。時にはライブカメラマンや、バンドのIT担当などの雑務など振り返ればいろんなことをしていたなー。
思い出は語りつくせないぐらいありますが、バンドの成長を間近で見続けられたことが一番の思い出です。
ライブの動員数やバンドのファンになってくれる人も少しずつ増えていき、そんな中でバンド、メンバーが変わらないように見えて、変わっていく姿は本当に素敵でした。 僕はこの仕事を通じて学んだことはたくさんあるし、これから先の人生で何ものにも代えることができないものを得られたと思っています。
iOSアプリ開発のお話
ここで本業の話を。 2018年は大小合わせて、7つの案件・プロジェクトに携わらせていただきました。
BtoB向けのアプリ、自社サービスのアプリ、BLEを使用したアプリ、Objective-C案件、大型案件など多くの案件に関わらせていただきました。
特に自社が展開するサービス(アプリ)に関わることができたのは大きくて、自分たちでサービスを良くするには?について白熱したこともありました。
また、今年はStoryboardになぜか急にはまり、Storyboard熱が非常に高まりました。 複雑なレイアウトもAutoLayoutで組むのが非常に早く、正確に組めるようになりました。もっとこれからもStoryboardを極めていけたら楽しいだろうな、と思っています。
シネマズPLUSのライターとしてもがんばりました
2018年も大好きな映画にライターというお仕事として携わることができた1年でした。
映画のレビューではなく、アプリを使って映画を楽しむ方法を書かせていただきました。 今年観た映画は50本弱。昨年は映画館とオンデマンドで観た映画を合わせると70本近く観ていたので、少ないですね。
でも、とってもいい映画に出会えたり、やっぱり映画館っていいなーと思えた1年。 今年観た映画については別で書きたいと思っています。
【追記:2018/12/31】 2018年のベスト10映画を書きました。MARVELムービーが多いのは、個人的趣味もありますが、良かったです。
【たかしんぐ #2018年映画ベスト10 】
— たかしんぐ (@takashings) 2018年12月30日
①キングスマン ゴールデンサークル
②銀魂2
③さよならの朝に約束の花をかざろう
④デッドプール2
⑤アベンジャーズ インフィニティ・ウォー
⑥シュガーラッシュ・オンライン
⑦ボヘミアンラプソディー
⑧ヴェノム
⑨ワンダー 君は太陽
⑩ カメラを止めるな!
2018年の反省
振り返ると、2018年はたくさん仕事をしました。 もちろん反省点もいくつもあります。
- 書籍の執筆で精神的に不安な日が多かった
- 仕事を詰め込みすぎた時期があった
- 勉強に時間を充てることがあまりできなかった
特にメンタルが崩れると体調ももれなく崩れてしまったので、フリーランスの身としては痛手。自分の体、健康が第一だと改めて思いました。
そして学んだ、感じた点もいくつも。
- 仕事の詰め過ぎはパフォーマンスを格段に下げる
- 時間にゆとりをもたせて健全に仕事が続けられるようにする
- 過去の経歴はあくまでも過去。未来に何ができるかを常に意識する
- 書籍を書いたが、あくまでもアウトプットの1つ
- 何もすごいことはないし、もっとがんばらないといけないと強く感じた
- 自分の第6感を信じてみる
- 違和感を覚えたものに(結果的に)良いことがなかった
- 息抜きは大事
- 趣味のゲームに救われることが多かった
- 自分を含め家族を大事にする
- 9月に結婚して、家族を意識するようになった
- 家族を幸せにするという目標ができた
- そのためにはちゃんと自分がそれを達成し続けられる体であるかを管理しないといけない
2018年はいろんな仕事したし、とても需実した1年でした。 それはつまりいろんな人にお世話になった1年だとも言えると思います。 来年もちゃんとお世話になった人、新しく出会える人に恩返しができるような1年にしたいです。
では、良いお年を。
「現場のためのSwift4」の電子書籍版が配信されました!
今年、2018年5月23日に発売した共著で「現場のためのSwift4」を出版しました。
現場のためのSwift4 Swift4.1+Xcode9.3対応
- 作者: 澤田孝志,今村哲也,染谷昌利
- 出版社/メーカー: 秀和システム
- 発売日: 2018/05/23
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
あれから半年ぐらい経ちましたが、「現場のためのSwift4」の電子書籍版の配信がスタートしました! 書籍のページ数がおよそ600ページあり、一部では「これ辞書じゃん」と言われるほど。 しかし、電子書籍ならいつでもどこでも持って行けますね!
電子書籍版が配信されているのは以下のサイトとなります。
- Kindleストア
- 楽天Kobo電子書籍ストア
- honto
- dブック
- DMM 電子書籍
- Reader Store
- Kinopy
- music.jp
- BOOK☆WALKER
- boocross
- よもっと!!
- どこでも読書
- BOOKSMART
- BookLive!
- COCORO BOOKS
- ひかりTVブック
- セブンネットショッピング
- ヨドバシ.com
- やまだ書店
(知りうる限りでは)上記の配信サイトから購入することができます(もし他でも配信されていたよ、という情報があれば教えてください!) ストアによっては価格が微妙に違ったり、購入することで獲得できるストアのポイントなどが違うようですね、不思議。
ちなみにKindleストアからダウンロードした場合のデータはおよそ170MB。電子書籍版になっても重いですね(汗) また、できる限りのことはTwitterなどでサポートできればと思っているので、わからないことなどあれば@takashingsまでリプライをいただければと思います(長文でしたら、DMに切り替えるなど対応したいと思います)。
ということで、技術書は電子書籍派の皆さん、何卒よろしくお願いいたします。 もちろん、書籍派という方、絶賛書店にて発売中です!
iOSDC Japan 2018に参加&LTで登壇してきました #iosdc
2018年8月31日、9月1日、2日の3日間、日本最大級のiOS開発者向けカンファレンスのiOSDC Japan 2018に参加してきました。
今年のiOSDC Japan 2018でLTで登壇もしたので、そのときのこともあわせてレポートしたいと思います。
1日目:8月31日
初日から濃厚なセッションが多数ありましたが、個人的には同日に「Haptic Engine」をテーマにしたセッションが2つあったので、そちらを注目していました。
「とある端末の触覚技術 -フィードバック」
「Haptic Feedback による効果的なマイクロインタラクション」
@tdkskさんのセッションの方がスライド上では事例、実例を交えて発表されていたので、すごく良かったです。
一番印象に残ったのは「UIには依存しない処理が書ける」という点でした。 つまり「Haptic Engine」はUIとは別のレイヤーの実装ということ。
便利な機能ではあるのですが、Human Interface Guidelineにも書かれている通り、乱用してはいけない。 全部大事は全部大事ではないと同じように、適切な箇所で使用することが大切。
自分が携わっているアプリで使ったことがあるのですが、きちんと勉強できていなかったので、今回のセッションで話が聞けてすごく良かったです。
また、Storyboardをテーマにした「プロトコルでStoryboardともっと仲良くなる」のセッションも非常に勉強になりました。
自分もStoryboardを使うのが好きですが、コード面からのアプローチの話は学びが多かったです。 「Segueを制するものはStoryboardを制する」という名言もあり、目からうろこなことばかりで本当に聞けて良かった。
そして「tvOSアプリUIの勘所」も気になっていたところ。 日本ではApple TVはそこまで普及していない印象だからか、他ではtvOSの話がなかなか聞けないので少しでも知見を…と思って聞きに行きました。 iOSとは違う概念「フォーカス」があったり、テレビのリモコンでも操作が可能というのは知りませんでした。もっとセッションの時間があったら、濃厚すぎる話が聞けるはず…!
2日目:9月1日
2日目の朝には朝ごはんが用意されていて、朝からテンションアップ。大好きなミスド。
#iosdc 2日目!
— たかしんぐ@iOSDC 9/1 LT トラックA 17:10~ (@takashings) 2018年9月1日
ドーナツ🍩があったのでありがたく…😌(スポンサーの方の提供でしょうか?ありがとうございます☺️ pic.twitter.com/39Lf5e8nU4
2日目の一番最初の「iPhone が数秒おきにクラッシュするんだけど!」の発表は技術的な話は少なめでしたがすごく面白かった。
(意図しない)炎上に対して、どのようにアプローチしていくのかという話は見ていて、本当にお疲れ様でした…という気持ちしかなかったです。
やばい障害が発生したときにやることという箇所では、
という流れを言っていたのですが「広報」するという点が大事だなー、と。 日本はやばさが大きいもの(インパクトが大きいもの)についてはすぐにブログの記事やまとめられたりするので、それに対していかに収束させていくかというのが大事。告知するのではなく、広報するというのは地味ながらも一番効果があることだと感じました。
自分はあまり触らないQRコードをテーマにした話も非常に面白かったです。
QRコードはこれから日本でもより普及していくだろうし、その知見を…と思った次第です。 QRコードにも様々な種類があるということは初めて知り、今回事例で紹介していた「構造的連接モード(情報を複数のQRコードに分けたもの)」というのは初耳。
これからはQRコードをただカメラアプリで「読める」ではなく、アプリ内でも「きちんと読み込める」ことが必須レベルに来ている = QRコードのニーズが高まっている、高まるのは確実だと思いました。
そして、@huinさんのセッションは今年も素晴らしく、よくまとまっていてありがたみしかない。 共感できるところも多く、自分の知識を再認識できた時間でした。
3日目:9月2日
3日目のはじめのセッションは「iOSマイクロインタラクション入門」。
実例を交えてのセッションで、入門編ということで非常にわかりやすかったです。 「マイクロインタラクションは多用するのでなく、意味を持たせることが大切」 Haptic Engineと同じように、ユーザーの気持ちになって適切に使用することが大切ですね。
その後の岸川さんのセッション「Good Practices for a Robust View Layout」はレイアウトの基礎の基礎の話で、知識の再認識ができて非常に良かった。
レイアウトを作成する場合、Storyboardで作成するか、コードを使用するかなどいろんな考え方があるけど、個人的にはセッションにもあったけど、Storyboardで作成する方がいいと思う。 AutoLayoutの知識は必要であるものの、視覚的にわかりやすく、SafeAreaを意識したレイアウトを作りやすい点だ。 また、多様なデバイスレイアウトにも1つのファイルで対応可能だ。すでにデバイスの多様性はこれからとても意識しないといけない。
そして、セッションでも言われていた「静的に、宣言的に記述する」ことが大切だと言われていた。 UIStackViewの扱いがこれからとても大事になるはず。扱いが難しいこともあるけど、慣れると非常に便利だ。 AutoLayoutは触って、試してみないとレベルが上がらない。これからもレベルを上げたい。
しかし、この後体調が悪化して、クロージングには参加できず断念。 あー、本当につらかった。
今回発表したLTについて
そして、今回2日目、9月1日のLTコーナーで登壇した。
直前はドキドキが止まらなかった。 だってこんな満員の中で話すなんて緊張する。
そして、いざ発表をしようとしたら、VGAケーブルの接続がうまくいかないトラブル。 さらには、発表者ノートにカンペを書き込んだんだけど、接続トラブルでテンパってプレゼンモードで発表者ノートを出すのを忘れる。
練習を何度もしていたおかげか、記憶を頼りに5分間のLTは記憶とアドリブでした(言葉が詰まらなくて良かった、ほんと)
ありがたいことに見ていただいた皆様にあたたかく見届けていただきました。 LT時の内容もまとめていただきました。当時のツイートを見返したら、いろんな人が感想をツイートしていただいた。
技術本をテーマにしたセッションはあまりなく、それを語れる経験値がある自分にできることはないだろうか…と思うようになりました。 今回、軽い気持ちでプロポーザルを申し込んだら、採択されてド緊張しましたが、登壇することでの自分の経験値が増えたのは言うまでもありません。
本当に良かった。
まとめ
今回は聴講とLTの登壇という形でiOSDC Japan 2018に参加しました。
セッションはどれも興味深く、非常に面白かったです。 また、多くの学びにもなりました。
そんな中で、知識を共有するのは大切なことだと改めて思いました。 聴講に集中するのもいいのですが、常に共有できる知識を持ち続けることも大切だと思いました。
自分が執筆した技術本を読まれた方から、本当に役立ちましたという話を聴くと本当に嬉しかったです。 誰かへの知識の共有というのは本当に素敵なことだし、大切なことだと思いました。 誰かのセッションの内容の話を聴くだけでなく、自分も誰かの役に立てるようになりたい。
今回のLTでは技術的な話は1つもありませんでした。 来年のiOSDC JapanではLTではなくレギュラートークで語れるようにレベルを上げたいと強く思いました。 とっても緊張するんでしょうけど。
どのセッションでも登壇されている方はかっこよくて、自分もそれに近づきたいと思った。 セッションの知識を得るだけでなく、レベルをちゃんと上げて次回はレギュラートークを話せるようになりたいという目標ができた。 今年のiOSDC Japanのおかげです。
また、毎度ながらスタッフの方々には本当に頭が上がらないぐらい素晴らしい運営だと思いました。 個人的に実行委員長の長谷川さんのオープニングとクロージングの話されている姿が好きで、今年も聴けて良かった。
長くなったけど、今年のiOSDC Japanはこれでおしまい。 来年までにちゃんとレベルを上げるぞ。
皆様お疲れ様でした。
iOSDC Japan 2018で「iOS技術本を出版した時の失敗談」について話をします #iOSDC
iOS技術者向けのカンファレンス・iOSDC Japan 2018が2018年8月31日〜9月2日まで開催されます。
昨年は仕事の都合で1日だけでしたが、参加しました。 そのときのブログはこちら。
今年もiOSDCが開催されるとのことで、勇気を出してプロポーザルを申し込んだら、採択されました(嬉)
LTではありますが「iOS技術本を出版した時の失敗談」というタイトルで発表させていただきます。
iOS技術本を出版した時の失敗談 by takashings | プロポーザル | iOSDC Japan 2018 - fortee.jp
発表は9月1日(土) 17:10〜 Track Aで行います。
今年の5月23日に「現場のためのSwift4」という技術本を秀和システムさんから出版しました。 執筆から出版までは決して順風満帆ではありませんでした。 また、書籍が発売された後は嬉しいこともあれば、失敗もありました。
今回のLTでは技術本を出版した際の失敗談をメインに話をさせていただきたいと思います。 失敗談をメインにしたのは、出版の成功体験よりも失敗談を語る方が面白いと思ったので、失敗した話をメインにしました。
失敗談:8割、その他の話2割で今のところ考えています。
出版社からの「出版」以外にも昨今は技術書典などの同人誌販売、クラウドファンディング、セルフパブリッシングなど様々な出版方法があり、出版に対する敷居は下がっていると思います。 技術書の出版に少しでも興味のある方が「聞いて良かった」と思えるようなお話ができるようにがんばります。
懇親会にも参加する予定ですのでLTに収まらなかった話や深くいろんな話を聞きたいという方がもしいましたら、お声がけください。 今から緊張していますが、がんばります。よろしくお願いします。