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5/22発売の拙著「現場のためのSwift4 ~実務で「本当に」通用する開発者になるための教科書~」はこんな人に読んで欲しい #Swift不可欠本

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いよいよ、2018年5月22日の発売まで2週間を切りました。

拙著「現場のためのSwift4 ~実務で「本当に」通用する開発者になるための教科書~」がもうすぐ書店に並びます。

 

この記事では、どのような人に読んで欲しいのか(つまり、主なターゲット層)、本書にどういう内容が書かれているのかを解説したいと思います。

 

どのような人に読んで欲しいのか

本のタイトル「現場のためのSwift4 ~実務で「本当に」通用する開発者になるための教科書~」とあるように、この本は主にiOSアプリ開発で用いられる開発言語・Swiftの開発本です。

そして、初心者本と異なるのは現場を意識した内容です。つまり、実際のiOSアプリ開発現場(実践)で使える知恵・情報が書かれている本でもあります。

 

発売告知をした記事にも書きましたが、以下の方が主なターゲットとなります。

  • 個人でiOSアプリ開発を本気で取り組もうとしている方
  • iOSアプリ初心者本を読み、次のステップへ上ろうとしている方
  • iOSアプリの仕事にこれから携わろうとしている方
  • iOSアプリ開発現場の全工程を知りたいと思っている方(ディレクター、PMの方など)

「初心者の方が開発初心者本を読んで、次に読む本」という位置づけです。

具体的に言うと「脱初心者したい方向けの本」「初心者の方が中級者への階段を上がるための本」として想定しています。

 

本書の概要

本書は全13章で構成されています。

開発の「企画」「設計」「実装(プログラミング)」「運用」まで、開発工程の最初から終わりまで網羅して書かれています。

  • 第1章:Swiftを使ったiOSアプリ開発の現状と今後の動向
  • 第2章:企画・要件定義
  • 第3章:設計
  • 第4章:プロジェクト管理
  • 第5章:開発効率化
  • 第6章:iOSアプリ開発のためのSwiftプログラミング その1
  • 第7章:iOSアプリ開発のためのSwiftプログラミング その2
  • 第8章:総合演習・iOSアプリ開発 カメラアプリ その1
  • 第9章:総合演習・iOSアプリ開発 カメラアプリ その2
  • 第10章:総合演習・iOSアプリ開発 ブラウザアプリ その1
  • 第11章:総合演習・iOSアプリ開発 ブラウザアプリ その2
  • 第12章:リリース準備〜アプリケーション公開
  • 第13章:リリース後の対応とアップデートについて

全部で550ページほどあり、かなりボリュームがある内容になっています。第6章〜第12章までのプログラミングについて書かれている部分とそれ以外(第1章〜第5章、第12章、第13章)の部分の割合はだいたい半分半分です。

 

章のタイトルだけでは何が書かれているか不透明なので、簡単ではありますが、解説していきたいと思います。

 

第1章:Swiftを使ったiOSアプリ開発の現状と今後の動向

この章では主にSwiftの優位性について書きました。

また、この本のテーマである「開発全体の工程を知ることが大切」ということについても詳しく解説しています。

 

第2章:企画・要件定義

どんなプロダクトでもまずは企画から開発はスタートします。

この章では企画とアプリでどういうことをしたいかをまとめた要件の定義について触れています。

なお、企画の出し方、作り方、アイデアの出し方など具体的な方法論については言及していません。

 

第3章:設計

主に仕様、画面遷移、データモデル設計について解説している章です。

仕様を決める時にはどういうことに気を付けたらいいかなどについても書かれています。

例えば、iOSアプリを作るときにはサポートするiOSのバージョンを決める必要があります。ただアプリを作るだけでなく、どういう環境で動作するかなども考慮する必要があります。このような初心者の方が気付きにくいポイントなどを紹介しています。

 

第4章:プロジェクト管理

まず、プロジェクト管理の方法論については書かれていません。

この章では、プロジェクト進行管理の必要性、開発現場でよく聞く工数の算出、予期せぬ事態の対応、外部ライブラリツールの紹介などを中心に書いています。

個人的には工数の算出は開発現場で求められるスキルの1つだと思うので、ぜひ読んで欲しいところです。

 

第5章:開発効率化

ここでは、Xcodeのショートカット、iOSシミュレーター、ブレークポイントについて解説している章です。

注目して欲しい点として、開発には絶対的に欠かせないブレークポイントについて解説しています。これがないと仕事にならないので、初心者の方はぜひチェックしてください。

 

第6章・第7章:iOSアプリ開発のためのSwiftプログラミング 

第6章と第7章はSwift初心者の本にも書かれている内容を少し交えながら、文法や記法などを紹介する基礎パートに加え、クロージャーやエクステンションなどの応用パートについても解説しています。

また、Swift 4.0やSwift 4.1で改良された点についても紹介しています。

記事投稿時(2018年5月11日現在)、Swift 4.1対応の開発本はこの本だけかと思います。


第8章・第9章:総合演習・iOSアプリ開発 カメラアプリ

ここからは総合演習。実際にサンプルアプリを作ります。

第1弾はカメラアプリです。他の開発本と違うのは、いきなり作り始めるのではなく、これまでの本で学んだ内容に沿って、開発します。

要件を定義したり、実際に工数を算出してみたりなど実践を交えて開発します。

写真を読み込んで、フィルター加工して、それを保存する、というものを作ります。

 

第10章・第11章:総合演習・iOSアプリ開発 ニュースアプリ

総合演習の第2弾はニュースアプリです。

WordPressAPIを利用して、記事一覧の取得、記事の検索、通知機能の実装を行います。

今の時代、通信処理の実装はほぼ必須と言っても過言ではないです。

その通信処理を用いたアプリをテーマにできればと思い、このサンプルアプリを作る章を作ってみました。


第12章:リリース準備〜アプリケーション公開

アプリをリリースする前の工程であるリリース準備について解説しています。

具体的にはiTunes Connectで用意するデータや情報などについて詳しく書いています。

ここまで詳しく書いた本はないと思います(iTunes Connectの仕様変更があると怖いですが、、、)。リリースするときの心構えやリジェクトされたときのこと、NDAについても触れています。


第13章:リリース後の対応とアップデートについて

最後の章では、運用について解説しています。

ダウンロードを増やすための施策や、アプリをリリースした後のアップデートのことを書きました。

なお、ダウンロードを増やすための施策では、広告を用いた方法については一切触れていません。こういうことをすると、注目される可能性がある、こういうことをすると親切だよ、というようなことを中心に書いています。

 

 

1つ1つの章を解説したので、長くなってしまいましたが、初心者向けの開発本には書かれていない開発現場でしか得られない知識や、現場で求められるスキルについて解説しています。

一通り読むと「こういう風にしてアプリは作られるのか」という流れを理解することもできる本に仕上がっています。個人的にこの本はiOSアプリ開発の教科書のような本だと自負しております。

 

少しでも興味を持っていただいた方はぜひ「現場のためのSwift4 ~実務で「本当に」通用する開発者になるための教科書~」をチェックしてください!

 

何かご質問などありましたら、Twitterでお声がけください。

 

現場のためのSwift4 Swift4.1+Xcode9.3対応

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