TAKASHINGS BLOG

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iOSDC Japan 2018に参加&LTで登壇してきました #iosdc

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2018年8月31日、9月1日、2日の3日間、日本最大級のiOS開発者向けカンファレンスのiOSDC Japan 2018に参加してきました。

今年のiOSDC Japan 2018でLTで登壇もしたので、そのときのこともあわせてレポートしたいと思います。

1日目:8月31日

初日から濃厚なセッションが多数ありましたが、個人的には同日に「Haptic Engine」をテーマにしたセッションが2つあったので、そちらを注目していました。

「とある端末の触覚技術 -フィードバック」

「Haptic Feedback による効果的なマイクロインタラクション」

@tdkskさんのセッションの方がスライド上では事例、実例を交えて発表されていたので、すごく良かったです。

一番印象に残ったのは「UIには依存しない処理が書ける」という点でした。 つまり「Haptic Engine」はUIとは別のレイヤーの実装ということ。

便利な機能ではあるのですが、Human Interface Guidelineにも書かれている通り、乱用してはいけない。 全部大事は全部大事ではないと同じように、適切な箇所で使用することが大切。

自分が携わっているアプリで使ったことがあるのですが、きちんと勉強できていなかったので、今回のセッションで話が聞けてすごく良かったです。

また、Storyboardをテーマにした「プロトコルでStoryboardともっと仲良くなる」のセッションも非常に勉強になりました。

自分もStoryboardを使うのが好きですが、コード面からのアプローチの話は学びが多かったです。 「Segueを制するものはStoryboardを制する」という名言もあり、目からうろこなことばかりで本当に聞けて良かった。

そして「tvOSアプリUIの勘所」も気になっていたところ。 日本ではApple TVはそこまで普及していない印象だからか、他ではtvOSの話がなかなか聞けないので少しでも知見を…と思って聞きに行きました。 iOSとは違う概念「フォーカス」があったり、テレビのリモコンでも操作が可能というのは知りませんでした。もっとセッションの時間があったら、濃厚すぎる話が聞けるはず…!

2日目:9月1日

2日目の朝には朝ごはんが用意されていて、朝からテンションアップ。大好きなミスド

2日目の一番最初の「iPhone が数秒おきにクラッシュするんだけど!」の発表は技術的な話は少なめでしたがすごく面白かった。

(意図しない)炎上に対して、どのようにアプローチしていくのかという話は見ていて、本当にお疲れ様でした…という気持ちしかなかったです。

やばい障害が発生したときにやることという箇所では、

  1. ブログ、Twitterで調査
  2. デモコードを可能な限り作ってテスト
  3. 英語で騒ぐ(英語圏Appleの人が気付いてくれるのでは?という意味らしい)
  4. さっさと修正版を申請して「広報」する

という流れを言っていたのですが「広報」するという点が大事だなー、と。 日本はやばさが大きいもの(インパクトが大きいもの)についてはすぐにブログの記事やまとめられたりするので、それに対していかに収束させていくかというのが大事。告知するのではなく、広報するというのは地味ながらも一番効果があることだと感じました。

自分はあまり触らないQRコードをテーマにした話も非常に面白かったです。

QRコードはこれから日本でもより普及していくだろうし、その知見を…と思った次第です。 QRコードにも様々な種類があるということは初めて知り、今回事例で紹介していた「構造的連接モード(情報を複数のQRコードに分けたもの)」というのは初耳。

これからはQRコードをただカメラアプリで「読める」ではなく、アプリ内でも「きちんと読み込める」ことが必須レベルに来ている = QRコードのニーズが高まっている、高まるのは確実だと思いました。

そして、@huinさんのセッションは今年も素晴らしく、よくまとまっていてありがたみしかない。 共感できるところも多く、自分の知識を再認識できた時間でした。

3日目:9月2日

3日目のはじめのセッションは「iOSマイクロインタラクション入門」。

実例を交えてのセッションで、入門編ということで非常にわかりやすかったです。 「マイクロインタラクションは多用するのでなく、意味を持たせることが大切」 Haptic Engineと同じように、ユーザーの気持ちになって適切に使用することが大切ですね。

その後の岸川さんのセッション「Good Practices for a Robust View Layout」はレイアウトの基礎の基礎の話で、知識の再認識ができて非常に良かった。

レイアウトを作成する場合、Storyboardで作成するか、コードを使用するかなどいろんな考え方があるけど、個人的にはセッションにもあったけど、Storyboardで作成する方がいいと思う。 AutoLayoutの知識は必要であるものの、視覚的にわかりやすく、SafeAreaを意識したレイアウトを作りやすい点だ。 また、多様なデバイスレイアウトにも1つのファイルで対応可能だ。すでにデバイスの多様性はこれからとても意識しないといけない。

そして、セッションでも言われていた「静的に、宣言的に記述する」ことが大切だと言われていた。 UIStackViewの扱いがこれからとても大事になるはず。扱いが難しいこともあるけど、慣れると非常に便利だ。 AutoLayoutは触って、試してみないとレベルが上がらない。これからもレベルを上げたい。

www.icloud.com

しかし、この後体調が悪化して、クロージングには参加できず断念。 あー、本当につらかった。

今回発表したLTについて

そして、今回2日目、9月1日のLTコーナーで登壇した。

直前はドキドキが止まらなかった。 だってこんな満員の中で話すなんて緊張する。

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そして、いざ発表をしようとしたら、VGAケーブルの接続がうまくいかないトラブル。 さらには、発表者ノートにカンペを書き込んだんだけど、接続トラブルでテンパってプレゼンモードで発表者ノートを出すのを忘れる。

練習を何度もしていたおかげか、記憶を頼りに5分間のLTは記憶とアドリブでした(言葉が詰まらなくて良かった、ほんと)

ありがたいことに見ていただいた皆様にあたたかく見届けていただきました。 LT時の内容もまとめていただきました。当時のツイートを見返したら、いろんな人が感想をツイートしていただいた。

togetter.com

技術本をテーマにしたセッションはあまりなく、それを語れる経験値がある自分にできることはないだろうか…と思うようになりました。 今回、軽い気持ちでプロポーザルを申し込んだら、採択されてド緊張しましたが、登壇することでの自分の経験値が増えたのは言うまでもありません。

本当に良かった。

まとめ

今回は聴講とLTの登壇という形でiOSDC Japan 2018に参加しました。

セッションはどれも興味深く、非常に面白かったです。 また、多くの学びにもなりました。

そんな中で、知識を共有するのは大切なことだと改めて思いました。 聴講に集中するのもいいのですが、常に共有できる知識を持ち続けることも大切だと思いました。

自分が執筆した技術本を読まれた方から、本当に役立ちましたという話を聴くと本当に嬉しかったです。 誰かへの知識の共有というのは本当に素敵なことだし、大切なことだと思いました。 誰かのセッションの内容の話を聴くだけでなく、自分も誰かの役に立てるようになりたい。

今回のLTでは技術的な話は1つもありませんでした。 来年のiOSDC JapanではLTではなくレギュラートークで語れるようにレベルを上げたいと強く思いました。 とっても緊張するんでしょうけど。

どのセッションでも登壇されている方はかっこよくて、自分もそれに近づきたいと思った。 セッションの知識を得るだけでなく、レベルをちゃんと上げて次回はレギュラートークを話せるようになりたいという目標ができた。 今年のiOSDC Japanのおかげです。

また、毎度ながらスタッフの方々には本当に頭が上がらないぐらい素晴らしい運営だと思いました。 個人的に実行委員長の長谷川さんのオープニングとクロージングの話されている姿が好きで、今年も聴けて良かった。

長くなったけど、今年のiOSDC Japanはこれでおしまい。 来年までにちゃんとレベルを上げるぞ。

皆様お疲れ様でした。