iOSDC Japan 2021 に参加してきた #iosdc
iOSDC Japan 2021 に参加してきたので、ブログを書きます。 I blog.
昨年2020年同様にオンラインでの開催。
正直、来年もオンラインでの開催でいいんじゃないかなあと思ったりする、個人的に。 引き続きコロナ禍ということもあるが、自宅から参加できるというのはかなりありがたいのだ。去年以上に。
昨年の秋に子供が生まれ、妻に子供の面倒を見てもらって外出するのは気が引ける。 しかも2日連続だったらなおさら(厳密に言えば3日間になるが)。
オンラインでの参加だと何かあれば、すぐに駆けつけることができる。 現に2日目はオンラインで本当に助かった。理由は子供が熱を出してしまったから。 妻が子供の面倒を見てもらってくれていたが、ヘルプを求めたい時は呼ばれたし、近くにいるという安心感があったのは助かった。 これがオフライン開催だったらと思うと、、、現地に行けずに参加ができなかったと思う。
とはいえ、オフラインだと実際に登壇者や知り合いに会えるし、トークやイベントの熱量をより感じやすくなるというのはメリットではある。
さて、今年の良かったセッションを挙げてみる。
day1: Appleプライバシー保護の最新事情と適応戦略
技術的な話ではないが、Appleのプライバシーに関するセッション。
プライバシーに配慮できているかが信頼性の基準になる。 これからのユーザーはサービスの基準になり得るのでは?という所感。
セッション内では「サービスへ提供する情報の取捨選択をユーザー選択できるようにすべし」と話していた。 確かに、そうだな、と思う。しかしその反面、ユーザー自身もプライバシー情報の取捨選択ができるようにならないといけないな、と思った。 プライバシー情報の大切さというのはここ近年訴えられてきたが、その重要性を学ぶ機会なんてものはなかったと思う。
このあたりは義務教育でプライバシー情報の大切さを学ぶ機会を増やして欲しいと思った。
day1: noteのiOSアプリで実装したアクセシビリティの全て
noteでのアクセシビリティ向上のために実施してきた内容を紹介するセッション。
正直、アクセシビリティに力を入れるという方針に舵を切ったnote社はすごいと思った。 日本のほとんどのサービスはアクセシビリティに力を入れているというところは少ないだろう。
その中でのこのセッションはその先陣を切った、社会的に意義のあるものだと感じた。 もちろん、アクセシビリティの対応はパッとできるものではなく、地道に1つ1つやっていくしかないのはセッションを見ていてもわかるし、自分の関わったアプリケーションでやった場合を想像すると、大変というレベルではないものだと容易に想像が付く。
セッションの中での「アクセシビリティ向上にゴールはない」という言葉は至言だと思った。 その言葉に加えて「アクセシビリティ向上はバグ修正と捉えると取り組みやすい」という言葉は、ハードルをぐっと引き下げた背中を押す言葉だとも思った。
素敵だった。
day2: ランタイムデバッグのススメ
デバッグメニューを追加、利用してテスターやデバッグ時の負担を減らしたり、便利にしようという話。
感覚でやってしまいがちなデバッグや動作確認をきちんと数値を出したり、確認できるようにするというのは改めて大事なんだと思った。
特にRPScreenRecorder
を利用した画面録画はめちゃくちゃ便利だと思った。
また、セッション中に実例として出されていたショートカットアプリを利用したURLスキーム起動という発想はなかった。
デバッグメニューは非エンジニアの視点で実装して、きちんとUXを追求しようという言われていた時にハッとした。 アプリケーションに触れる全ての人はユーザーなんだから、それも当たり前なんだな。
day2: WidgetKitで良い体験を作るには
iOS 14から導入できるWidget機能に関するセッション。 このセッションを見るだけで、だいたいの概要を網羅できるぐらい素晴らしいものだった。 あと、説明も非常に丁寧でわかりやすかった。
新機能の導入に関してはどうしても手探りで試すことが多く、知見もない状態でスタートすることが多い。 だけど、こういうセッションがあるとこれからの導入のしやすさに直結するし、一気にハードルが下がると思う。
最後に
今年のiOSDC Japan 2021のセッションは昨年以上に魅力的なセッションが多かったように思える。
まだ全然視聴できていないセッションが多いが、少しずつだけど視聴していきたい。 ただ、リアルタイムでセッションを聞くことの盛り上がりには勝てない。それは仕方のないことだけど。
家庭の事情で早めに離脱したり、一部抜け出したりと、自分のこれまでの参加とは違う年になったけど、楽しかった。 ここまでのiOSアプリケーション開発者が一同に集う機会はなかなかない。オンライン上ではあったけど、オフラインとは違う絆みたいなものを感じた。
I did blog.