TAKASHINGS BLOG

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iOSDC Japan 2020 に参加してきた #iosdc

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iOSDC Japan 2020に参加してきました。

iosdc.jp

例年だとオフラインの開催でしたが、このご時世なのでオンラインでの開催となりました。

オンラインでの開催ということで、やはり移動がなく、自宅で参加できるということが大きなメリットだと思いました。 特に直前まで寝ていられる、というのは体力的にも精神的にも大きい気がしました。

また、例年だと聞きたいセッションが満席で聞けない、セッションを聞けても遠くてスライドが見えないなどの物理的な制限もありましたが、パソコン上で誰でも同じ環境でセッションに参加できるというのは嬉しかったです。 あと、セッションを流している画面とTwitterが同じ画面で視線を大きく移動させなくても良いというのも嬉しかったです。

個人的に面白かったセッションを並べてみました

前夜祭、1日目、2日目と合計3日間に渡って開催されたiOSDC 2020。 個人的に面白かったセッションを日別に1つずつ選んでみました。

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前夜祭のセッション「今日から分かるAVAudioEngineの全て」ではAVAudioEngineについての入門的なセッションで、どのようにしてAVAudioEngineの実装をするかという概要的なもの。 すごく衝撃を受けたのは音に対してリバーブディストーションなどのエフェクトをかけるという実装を行うには、まさにエフェクターと同じようなことをコードで実装しているということでした。

まさに本当に音作りそのものをコードで実装しているというのは驚きでしかありませんでした。 ミュージシャンなどがアナログでエフェクターのつなぎ方などを試行錯誤しているようなことをデジタルのコードでするというのはなかなか感慨深いものを感じました。

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初日の「iPadOSDC: Multiple Windows」ではiPadOSで可能になったアプリの複数のウインドウ対応について詳しく解説しているセッション。 このセッションさえ観ればMultiple Windows対応はできると言っても良いぐらいに素晴らしいものでした。

iPadOS向けのアプリを作ったことはないですが、実際にこのセッションを観て試してみようかな…という気持ちが湧きました。

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2日目の「iOS のキーボードと文字入力のすべて」ではUITextViewに対する文字数制限について語られるセッションでした。

このセッションでは「文字数制限ということ自体、行わない方が良い」と発言されていたことが一番の衝撃を受けました。 その理由として文字を入力しようとしているユーザーに対して、それを阻害すること自体がUXを損なわせているからと言われていて納得しかありませんでした。

また、インターネットやドキュメントはそのまま信じずに、自分の手元で動かしたものだけを信じるようにしなさいと言われていたことも至言だな、と。

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日毎に1セッションを挙げてきましたが、これは特別枠ということで挙げさせていただきました。 iOSDCではLTは5分、セッションは20分か40分という風に決まっていますがこのセッションだけは60分という特別枠。

Apple Silicon への長い道」と題して、これまでiPhoneiPadに搭載されたチップの歴史を紐解いていくという内容です。

セッション内ではかなりコアな話ばかりでしたが、トークが非常に面白く、聞きやすく、何度もそうなんだ!と歴史番組を観ているかのような面白いセッションでした。 特にiPhone 5sで搭載されたスマートフォンでは初の64ビットアーキテクチャのA7の話はとても面白かったです。

オンライン開催はオフライン開催とは違う楽しみ

オンライン開催されたことで、非常に集中して楽しむことができたと思いました。 家にいながらカンファレンスに参加するというのはこれまでにない体験でした。

特に遠方の方は移動費もかからずに参加できるというのは大きなメリットですし、セッションが事前録画されたものを視聴するというスタイルはリアルタイムのトラブル回避という点では非常に良かったと思います。

ですが、オフラインはオフラインで良いところがあるのも事実で、リアルな出会いがないというのは寂しいものがあります。 知り合いの開発者と短い時間でも話せるのは嬉しいですし、なかなか会えない方とも会えるというのは楽しみの1つでもありました。

また、毎年趣向を凝らして設立されるスポンサーブースがないというのも残念でした。

オンライン開催とオフライン開催ではもちろん良いところもあれば、そうでないところもあります。 ですが、形が変わってもカンファレンスに参加できた時の楽しみや学びがあったということは今年も変わりがなかったということは大きいところだったと感じました。

来年はどのような形で開催されるかはわかりませんが、楽しみですね。